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- ポピュラー・サイエンス 219
- 不思議な銀河の物語
- 銀河は例外をつくらない
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- 愛媛大学名誉教授 理博 谷口義明 著
- 四六判/164頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/2000年8月
- ISBN978-4-7853-8719-8 (旧ISBN4-7853-8719-X)
- 【世界天文年2009日本委員会公認書籍】
- 私たちの住む宇宙には,およそ1000億個もの銀河があり,それらは大きく,楕円状に見える楕円銀河と,円盤をもった円盤銀河に分けられます.しかし,不思議で奇妙な形をした銀河もたくさんあり,特異銀河と呼ばれています.本書は,これら不思議な形をした特異銀河を紹介し,それらは本当に“特異”なのかを考え,銀河の進化の謎をやさしく解きほぐしていきます.
(同じ著者による 『生れたての銀河を探して』 『銀河もウルトラをめざす』もご参照ください)
- → 長谷川正治氏による章扉イラスト(Gallery Ikkie)
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- 【目 次】
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- 1. 普通の銀河 ―プロローグにかえて
- 1.1 銀河の大きさ
- 1.2 銀河の形
- 1.3普通の銀河とは?
- コラム(1) 銀河の名前
- 2. 爆発する銀河 ―M82―
- 2.1 M82と二つの銀河
- 2.2 スターバーストと超新星バースト
- 2.3 スーパーバブルとスーパーウインド
- コラム(2) 星の進化と超新星
- 3. 消え入りそうに暗い銀河 ―Malin1―
- 3.1 マリン博士の写真技術と暗い銀河
- 3.2 CCDカメラの登場とLSB銀河
- 3.3 偶然の発見
- コラム(3) 天文台での観測風景
- 4. 暗黒帯をもつ楕円銀河 ―NGC5128―
- 4.1 電波源ケンタウルスA
- 4.2 暗黒帯の正体
- 4.3 電波ジェットの正体
- コラム(4) 宇宙の好きな重力発電
- 5. シェルをまとう楕円銀河 ―NGC1344―
- 5.1 多重シェルの発見
- 5.2 合体する銀河
- 5.3 衝突する銀河
- コラム(5) コンピュータのなかの銀河
- 6. イカリング状の銀河 ―Arp147―
- 6.1 リングの形をした銀河
- 6.2 リングの形成
- 6.3 車輪の形をした銀河
- 6.4 リングの行く末
- コラム(6) 銀河の回転とダークマター
- 7. ポーラーリングを伴う銀河 ―A0136-0801―
- 7.1 さまざまなポーラーリング
- 7.2 ポーラーリングの形成
- コラム(7) ハッブル宇宙望遠鏡
- 8. 触角を伸ばす銀河 ―NGC4038/4039―
- 8.1 アンテナ銀河
- 8.2 銀河の“橋”と“尾”
- 8.3 アンテナ銀河の必然と偶然
- コラム(8) 天文学者という商売
- 9. 塊のたくさんある銀河 ―Mrk297―
- 9.1 クェーサー(活動銀河核)
- 9.2 マルカリアン博士のサーベイ
- 9.3 エドマン博士の発見
- 9.4 谷口・野口のシミュレーション
- コラム(9) 研究論文と学術雑誌
- 10. 合体する二つの銀河 ―NGC7252―
- 10.1 生まれ変わる銀河
- 10.2 銀河の合体
- コラム(10) 群れる銀河の秘密
- 11. ウルトラ赤外線銀河 ―Arp220―
- 11.1 赤外線銀河Arp220
- 11.2 赤外線天文衛星アイラス
- 11.3 ウルトラ赤外線銀河
- 11.4 銀河の多重合体
- 11.5 巨大銀河の誕生
- 11.6 さまざまな多重合体銀河
- コラム(11) 赤外線天文衛星
- 12. 普通の銀河 ふたたび ―エピローグにかえて−
- 12.1 特異銀河は普通の銀河
- 12.2 相互作用する銀河たち
- コラム(12) マウナケア天文台
- 付録A 本書で紹介した銀河のデータ
- 付録B 銀河と宇宙を知るための参考書
- 銀河名等索引
- 事項索引
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