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生命科学シリーズ 
酵素の科学
Short Course in Enzymology

在庫マーク

東京農工大学名誉教授 理博 藤本大三郎 著

A5判/130頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/1988年4月発行
ISBN 978-4-7853-5076-5(旧ISBN 4-7853-5076-8)  C3045

 生命科学の急速な伸展にともない、酵素は、生化学のみならず、生物学、基礎医学、臨床医学、薬学、農学、化学、工学などにも、かかわりがあるようになった。
 そこで本書は、病気との関連や産業への利用などの問題もとりあげて、酵素の科学の入門書となるように執筆された。


目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.酵素とはなにか
2.酵素反応の定量的取扱い
3.物質としての酵素
4.酵素の触媒作用の機構
5.酵素の合成と調節
6.酵素と病気
7.酵素の利用

詳細目次

編集趣旨/まえがき

1.酵素とはなにか
 1.1 酵素の働き
 1.2 酵素の発見
 1.3 酵素反応の速さ
 1.4 酵素の特異性
 1.5 酵素系
 1.6 酵素の本体
 1.7 酵素の名前のつけ方
 1.8 酵素の共同因子

2.酵素反応の定量的取扱い
 2.1 化学反応の予備知識
 2.2 酵素活性の測定
 2.3 基質濃度の影響
 2.4 ミカエリス定数
 2.5 ミカエリス定数の意味
 2.6 酵素活性の単位
 2.7 $K_m$ の求め方
 2.8 $V/K_m$ 比
 2.9 酵素の阻害
 2.10 基質が複数の場合の取扱い
 2.11 酵素反応と温度
 2.12 酵素反応とpH

3.物質としての酵素
 3.1 タンパク質とアミノ酸の予備知識
 3.2 酵素分子のアミノ酸配列順序
 3.3 タンパク質の立体構造の一般的知識
 3.4 酵素の立体構造
 3.5 ドメイン構造
 3.6 4次構造
 3.7 アイソザイム
 3.8 生体構造に組みこまれた酵素
 3.9 立体構造を決める要因
 3.10 立体構造の再生
 3.11 酵素の取り出し方
 3.12 イオン交換クロマトグラフィー
 3.13 ゲルろ過法
 3.14 アフィニティクロマトグラフィー
 3.15 SDSポリアクリルアミド電気泳動

4.酵素の触媒作用の機構
 4.1 酵素の活性部位
 4.2 結合のサブサイト
 4.3 生産的結合
 4.4 誘導適合説
 4.5 触媒部位

5.酵素の合成と調節
 5.1 遺伝子の構造についての予備知識
 5.2 転写と翻訳
 5.3 酵素の誘導と抑制
 5.4 フィードバック阻害
 5.5 アロステリック酵素
 5.6 修飾反応による調節
 5.7 カスケード系
 5.8 ホスファチジルイノシトール レスポンス
 5.9 タンパク質分解酵素の活性化と不活性化

6.酵素と病気
 6.1 先天性代謝異常
 6.2 酒と肝臓疾患と酵素
 6.3 タバコと白血球エラスターゼと組織破壊
 6.4 老化と酵素

7.酵素の利用
 7.1 食品産業と酵素
 7.2 日用品と酵素
 7.3 医薬品と酵素
 7.4 固定化酵素
 7.5 タンパク質工学と酵素の改造

索引

著作者紹介

藤本 大三郎
ふじもと だいさぶろう 
1935年 東京都に生まれる。東京大学理学部卒業。東京医科歯科大学助手、東北大学助教授、浜松医科大学教授、東京農工大学教授、東亜大学教授などを歴任。主な著書に『図解雑学 老化のしくみと寿命』(ナツメ社)、『コラーゲン物語』(東京化学同人)、『酵素反応のしくみ』(講談社)、『がんの転移はくいとめられるか』(共立出版)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)


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